建築用語辞典

Dictionary

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から始まる建築用語

給水管の配管が全部完了した後、あるいは配管の途中に、その配管の最下部において、指定の水圧で行なう試験のこと。

工事などの請負の契約に際し、入札や相見積のような競争によらず、契約主体が適当と判断した施工業者をただひとり選定して請負契約を結ぶことを言います。

コンクリートの強度試験用供試体のテストピースを水中で養生することです。 空気中で養生するより、温度変化が小さく精度が高い。

電気回路の開閉に使用される器具。開閉器ともいいます。 一般的な構造は可動接触部と固定接触部からなり、可動接触子を動かしてその接触面が固定接触子の接触面に接触することにより回路が形成されて電流が流れる(閉の状態となる)仕組みになっている。 スイッチの種類には、住宅などの一般建物内で電灯や電気器具などに付随して用いられるもので、タンプラスイッチ、プルスイッチ、押しボタンスイッチなどがある。 また、取付け場所別には、壁に入れる埋込みスイッチ、壁面や板面などに取り付ける露出スイッチ、電灯器具内にあって紐で操作するカノピスイッチ、コードの中間に置く中間スイッチなどがある。 住宅に用いられる主なスイッチには、押しボタンスイッチにて、壁に埋込みされる一般的な片切スイッチ、3路スイッチ、パイロットスイッチ、ホタルスイッチ、調光スイッチ、遅れ消灯スイッチなどがあり、ワイドタイプが主に用いられています。

高輝度放電ランプ(HIDランプ)の一種です。水銀蒸気中で放電させて、水銀原子の発光を利用するランプ。 一般的に、道路工事や工場、庭園灯などに使われ、水銀ランプの光色は、青みがかった白色で、輝度が高く寿命が長いですが、点灯に時間を要するという特徴があります。

溶剤に「水」または「アルコール」を使った塗料のこと。 水やアルコールは人体や環境への害になる刺激物を含まないので、近年、塗料の水性化が進んでいます。 水性塗料は溶剤が「水」「アルコール」ではあるものの、塗膜の成分がアクリル樹脂やウレタン樹脂であれば、乾燥後には屋外仕様にも十分に耐える性能を持っています。水性塗料といっても、乾燥後水に溶けるわけではありません。 また、使用後すぐならハケや容器を水洗いできる大変扱いやすい塗料です。 しかもシンナー臭さもなく、石油などの揮発性溶剤を使ってないので火気にも安全で、コテバケやローラーバケでも塗装ができ、ハケで塗るよりも比較的かんたんに作業ができます。 水性塗料として、エマルジョン塗料が水性塗料にあたります。

水中に打ち込むコンクリートのことで、海中の橋脚基礎、護岸、防波堤などに用いられる。 打ち込み方法にはいろいろな工法が用いられていますが、一般によく用いられているものとして、トレミーと呼ばれる管を通して、水中にコンクリートを打ち込むトレミー工法があります。 いずれの工法を用いても水中コンクリートに用いる生コンは、空中で打ち込む場合に比較して、下記のような点を製造時に考慮することが必要です。

木の厚板の反りや継ぎ目の隙間を防ぐために、裏側に取り付ける桟のこと。 蟻形にはめ込むことで、離脱しないようにし、蟻桟(ありざん)とも言います。

建物に加わる水平方向の力で、地震力、風圧力などが水平力にあたる。

水槽・プール・地下室などの圧力水が作用するような、特に水密性(水の浸入や透過に対する抵抗性)を要求される構造物に使用されるコンクリートのこと。 水密コンクリートは、硬化後に水を通しにくく(透水性が少ない)、水の拡散しにくいコンクリートのことで、下記のような点を考慮してコンクリートを製造し、均等な打ち込み、十分な締め固め養生がが必要です。

地盤の強さを測定する試験方法のことを言います。。 機械の上部に錘(おもり 15Kg 25Kg 75Kg 100Kg)を軽い順に設置し、先端の尖った部分がそれぞれの錘の荷重でどれだけ貫入したか、また 100Kgで貫入が停止した時にはハンドルを回転させ、25cmごとに貫入させるために必要な回転数を測り地盤の強さを測定する方法。 木造住宅の場合に多用されている地盤調査方法です。

丸太などで、根から遠い梢側の切断面のことを言います。

木材を繊維方向に斜めに切断して、その端部どうしを接合する方法のこと。 「滑り刃継ぎ」とも言われています。

厚さ12mm位の板にさまざまな形を透かしに切り抜いた欄間のこと。 透彫欄間は、板欄間とも呼ばれたり、陰陽を利用して浮き出しますので、影(陰)彫り欄間とも呼ばれています。

床の高さを半階ずつずらして、部屋を配置したプランのこと。 「ステップフロア」とも呼ばれています。

もともと草庵茶室や別棟になった茶室のことを言います。 一般には茶室風の建築様式を取り入れた建物を指し、安土桃山時代から江戸初期にかけての茶の湯の流行に伴い、邸宅や別荘、料理茶屋などにも用いられた。 数奇屋造りは、普通は白木のままで塗装せず、装飾を拝した簡潔さが特徴で、桂離宮はその代表。 また、現代風の数奇屋風を「現代数奇屋」と呼ばれています。

木ネジ形状の釘のこと。 羽子板ボルトや短冊金物など、構造金物と併用に使うスクリュー釘は、溶融亜鉛メッキが施されたZS50を用いる。

尺度、縮尺のことを言います。 また、長さを測る物差しの総称。 空間の大きさの意味に使われることもあります。

建物を、構造体(スケルトン)と内装・設備(インフィル)に分けて設計する考え方、建築方法のことを言います。 また、このような設計の考え方で建てられた住宅を、「SI住宅」、または「スケルトン住宅」と言います。 耐久性が高いスケルトンと、ライフサイクルの変化に合わせて柔軟に変更できるインフィルをはっきり分離することによって、物理的にも社会的にも長持ちする住宅につながり、内装・設備機器の交換が行いやすいなどのメリットがあります。

壁に斜めに入れる斜材で、水平力に抵抗するための部材で、筋かいを入れる事で耐力壁となります。 耐力壁は、筋かいのサイズによって強さが建築基準法にて、壁倍率として定められている。 30mm×90mm(壁倍率1.5)、45mm×90mm(壁倍率2.0) また 筋かいをタスキに設ける場合は各壁倍率が2倍となり耐震性がアップします。

木製筋かいの横架材と柱の取り付けに用いる接合金物のことを言います。 30mm×90mm以上の筋かいの接合と45mm×90mm以上の筋かいの2タイプがあります。 筋かいプレートは、スクリュー釘と角根平頭ボルトにて留め付けを行います。 また、筋かいプレートの同等認定として、2倍筋交かい・2倍筋かいマルチ・ヘキサプレートなどのボックスタイプやプレートタイプがあります。 尚、筋かいプレートは、告示第1460号第1号の筋かい端部に用いる金物です。

元は厨房用というが、主に仏像や経典を入れておく、前面が両開き戸になっている戸棚。 上に棚がさらに1段付いたものは二階厨子と言います。

古い藁葺き屋根民家の屋根裏や天井からとれる竹のことを言います。100年から200年以上という永い年月をかけ、囲炉裏の煙で燻されて自然についた独特の茶褐色や飴色に変色しているのが特徴。煙が直接当たっている部分は色濃く変色しているが、縄などが巻かれて直接煙が当たらなかった部分は変色が薄く、ゆえに1本の竹に濃淡が出て美しい表情をもつ。昨今は煤竹そのものの数が希少傾向にあり、価格は1本で数十万円以上することも普通である。

木材繊維などとスタイロフォームを組み合わせた畳床を使用した化学畳のこと。

完全に独立した無数の気泡でできた発泡体の断熱材で、耐水性に優れ、板状で適度な硬さをもっているため加工しやすく、鉄筋コンクリート構造の打ち込みや外張り断熱工法に適した断熱材です。 スタイロフォームの断熱材は、一般的に根太間 若しくは 大引間の床や土間床等の外周部対応などの断熱材として多く用いられている。

積み重ねができる椅子のこと。 収納や運搬をするときに便利な椅子です。

吹付け仕上材の一種です。セメント系、けい酸質系、合成樹脂エマルション系などの仕上塗材を外壁表面などに5~10mm程度の厚さで吹付けた後、コテやローラーなどで表面に凹凸面をつける仕上げ。

間柱のことで、LGSで間仕切り壁を設ける場合の柱材を指す。 また、2×4工法(ツーバイフォー工法)の枠組部材の垂直材(縦材)を指します。

棒の両端にネジがあって、一方のネジを機械の本体などに固く植え込んで用いるボルトのことを言います。 植込みボルトともいう。 スタッドボルトは、天井部からの吊り下げなどに使用するものや、自動車・自転車等のホイールを固定または埋め込む作業などです。 また、鉄骨造の鉄骨梁とデッキスラブが一体になるように、梁の上に溶接で取り付ける頭付きスタットボルトなどがあります。

無色または黄色を帯びた特徴的な臭気のある、常温では油状の液体のこと。 ポリスチレン樹脂、合成ゴム、合成樹脂塗料などから揮散することがあり、断熱材、浴室ユニット、家具などに未反応モノマーが残留していると室内に放散します。 60ppmで臭気を感じ始め、高濃度の場合は目や鼻への刺激、眠気、脱力感、めまいを引き起こすことがあります。

背もたれや肘掛けのついていない、腰を掛けるだけの椅子のこと。 ドレッサーや補助用に用いられます。

松下電工の電気の引き込み柱(ポール)です。引き込み電線の種類によってサイズが選べます。 「スッキリポール」は商品名です。

コンクリートの打設が完了した後も、コンクリート表面から取り外さない型枠のことを言います。 周囲の建物と近すぎたり、地中になる場合などに行なう場合があります。

基礎のフーチングや土間コンクリートを打設する前に、栗石や砕石地業の上に打つコンクリートのこと。 建物の通り心や基礎などの位置を決める、墨出しのために施工します。 尚、捨てコンクリートは、構造上には耐力的に影響しません。

フロアの一部分を下げて空間を演出する方式のことを言います。 例えば、キッチン~ダイニングやダイニング~リビングの境に段差をつけて、どちらかを低くすることで間仕切りの効果を出す。

着色したガラス片を鉛、黄銅などの細い枠で接合して模様などを象ったものを言います。 特に、ゴシック建築の教会の窓に多く用いられています。

ステンレススチール(ステンレス鋼)の略です。 炭素量が少なく、クロムやニッケルを多く含んだ特殊鋼。 錆び難いので、台所用品、各種機械器具、化学装置、流し、浴槽、配管、扉、サッシなどに使用されています。

ステンレス製の配管材料のことを言います。 ステンレス配管は、腐食による赤さびや異味・異臭が発生したり、環境ホルモンが溶出する心配がなく、人体に対して安全性の高い非石油化学系の配管材料です。 ステンレス鋼はとても衛生的で病院、浄水場、給食センター、食品・飲料工場、福祉施設などの配管に多く使用されています。 また、ステンレス鋼を使った配管は、磨耗に強く、耐食性にも優れ流量を多く設定しても磨耗の心配がありません。設備の稼動効率を上げることができ侵食にも強いので、化学プラントなどへの使用も問題ありません。 ステンレス配管はコストパフォーマンスに優れ、将来の改修を考える必要がありませんので、ランニングコストは長く使うほど安くなります。

蹴込み板が無く、骨組みがむき出しになった階段のことを言います。

水、温水、蒸気配管内に含まれる異物を取り除くために、配管中や末端の給水栓中に設ける ろ過装置のこと。

鉄筋コンクリート造の建物の骨組みなどに使われる鉄筋で、継ぎ目なく螺旋状に巻かれたタイプの鉄筋のこと。 柱や梁がずれて壊れるのを防ぐ、せん断補強用鉄筋などとして用いられます。 柱の主筋に巻きつけてフックでとめる従来型のフープ筋に比べて地震に強いとされ、フープを継ぎ目のないリング状にした溶接閉鎖型筋も強度は高いが、いちいち鉄線で主筋に結束する手間がかかる。スパイラル筋は結束が不要で工期が短い。

骨組みの支点間の距離のこと。 支点間距離が大きくなれば、それだけ横架材の成も大きくなります。 「梁間(りょうかん)」、「わたり」とも言います。

留付けビスが隠れるように成形された金属化粧板のこと。 共同住宅やビル物の天井材として使われています。

ベッド用として使われるクッション性のある厚い敷き布団を「マットレス」と言い、スプリングを入れたスプリングマットレスとウレタンフォームなどを入れたフォームマットレスが一般的。

消火設備のひとつで、「自動散水消火器」とも呼ばれている。 天井面に配置されるスプリンクラーヘッドと給水配管で構成され、火災時、熱によってヘッドが自動的に開放されると、配管を通じてポンプで加圧された水が流れ、散水する仕組みの消火設備。 一定以上の大きさのビルやマンションなどには消防法で設置が義務づけられている。

鉄筋かぶり厚さの確保のために、型枠や捨てコンクリートと鉄筋の間に差し入れ、間隔を確保するための仮設材のこと。 一般的に、型枠との間隔はプラスチック製の「ドーナツ」、基礎底にはコンクリート製の「サイコロブロック」が使われています。

特定のものを照らすために用いる、天井や壁に取り付ける照明器具のこと。 光の方向を自由に変えることができ、集光性が高く対象物を効果的に引き立たせるアクセント照明です。

寄棟屋根などの場合に、屋根勾配なりに軒桁や母屋に対して45°に取り付けられる小屋組部材のこと。 隅棟部分に設ける、小屋組材。

工事中に必要な線や位置などを床や壁などに表示する作業のことを言います。 大工さんが墨つぼを用いて墨で表示することから、「墨出し」と言われています。 墨には、水平を出すために壁面に出される「陸墨(ろくずみ)」、柱や壁の心の位置を示す「心墨(しんずみ)」、構造心や仕上げ面などから一定の距離を離したところ出す「返り墨」や「逃げ墨」などがあります。

材料を加工する前に、墨つぼと墨さしを使って大工が柱材や梁材、造作材などに印を付ける作業のことを言います。

管柱の一種です。建物の隅角部にある管柱。 尚、隅柱で上下階を1本の柱で通したものは、「通柱」と言う。 隅柱は、耐久性を上げるために4寸(120mm)角サイズが多く用いられています。

外壁が出隅になる箇所の屋根において、異なる方向の流れが合うところにできる山状の部分のこと。 隅棟部分の構造材には、隅木を設けます。

室内空間を区分するための可動間仕切り壁のことを言います。

引き出しやスライド天板などの出し入れをスムーズに行なうための金具で、左右ペアで使用されます。 プラスチックの滑りを利用した「スリ桟式」とベアリングを利用した「伸縮式」があります。

一般に、薄く細長い板のことをいいます。 ブラインドやシャッターの薄い板状の部材では、角度が自由に変わり、光線や視界を調整できるものもあります。

垂直方向の重量を受ける水平面のことを言います。 通常は、鉄筋コンクリート構造の床版を言い、床スラブとも言います。

スランプとは、生コンクリートの硬さを表す指標で、その値が大きい程軟らかく、粘り気が少ない。そのコンクリートの軟度を表すスランプを測定することをスランプ試験と言います。 一般的にコンクリートを打設する前に「スランプ試験」を行います。 スランプ試験は、上端の内径10cm、下端の内径20cm、高さ30cmの鉄製のスランプコーンと呼ばれる試験用の入れ物を平面板上に置き、コンクリートを完全に充填し、そのスランプコーンを静かに引き上げ、コンクリートの頂点の下がりを測定しcmで表す。

給排水管が壁や床・基礎などを貫通する場合に、その開口を確保するためのさや管のことを言います。 コンクリート打設前に、あらかじめ設置しておく紙筒(ボイド管)、塩ビ管など。

フロート板ガラスの片面に摺り加工(砂による物理的な加工)を施し不透明にしたガラスのことを言います。 すりガラスのすり加工をした表面は、汚れが付着しやすいことが難点です。 厚み 2mm 3mm 5mm 6mm フロストガラスとすりガラスはよく似ていますが、フロストガラスの方がすりガラスに比べて極めが細かく、柔らかい透明感があります。すりガラスは白っぽい印象を受けます。また、フロストガラスの方が割れにくく、汚れにくいという特長があります。

通風や光などを取り入れるための細いすきま。 細隙(さいげき)。切れ目。 また、RC造の建築物の柱のせん断破壊を防止するため、建築物のコンクリート壁の中に埋設して、柱と壁の縁を切る耐震用の建築材料やそのための細い開口を「構造スリット」若しくは「耐震スリット」と言います。

石質(粘板岩)の薄い板の総称で、主に屋根葺き材として使われている。 天然の石を使った「天然スレート」と人工の「化粧スレート(無石綿セメントスレート)」があります。 尚、天然スレートは玄昌石、化粧スレートはクボタ松下電工外装株式会社のコロニアルが有名です。

傾斜した道路、あるいは、通路。斜炉・傾斜路とも言います。 自動車用などのほか、人が通行するところでも階段での上り下りが適さない場合に設けられる。 階段に代わる場合の勾配は1/8以下と決められ、滑りにくい表面で仕上げることが条件付けられている。

底の深いシンクのこと。 スロップシンクをキッチンやユーティリティ、バルコニーなどに設置し、泥のついた野菜を洗ったり、スニーカーやぞうきんなどを洗ったり、掃除で使った汚水を流したり、植木鉢の水やりに便利。

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