外壁リフォーム

外壁リフォーム

屋根・外壁
#古いものを新しく #地震に強くしたい #寒い家を暖かく #暑い家を涼しく
最終更新日/2018.4.3

住まいの顔とも言える大事な外壁は、紫外線や雨、風の影響を直接的に受けやすいことから、汚れや劣化が進みやすい場所になります。何の手入れもせずに傷みやひび割れを放置しておくと程度が悪化し、表面をこすった時に白い粉が出たり、水が浸み込んで内部が腐食したり、建物の柱や梁に大きな影響を与えるなんてこともあります。定期的なメンテナンスとしっかりとしたリフォームを行っていれば、永く安心して使うこともできます。

外壁の種類

<サイディング>

●窯業系(ようぎょう)
素材の種類が多く、デザイン、カラーバリエーションが豊富になります。セメント質と繊維質などの原料を板状に形成した外壁材で外壁を美しく保つだけでなく、耐水性や耐火性、耐候性なども考えて作られているのが特徴です。
メリット…施工も職人の技術に左右される部分が少ないため、初期費用が安くなりやすいです。
デメリット…誰でも施工しやすい素材だけに、コーキングなどにすき間ができてしまうと内部に水が入ってしまい、室内の劣化を招いてしまう可能性もあるので注意が必要です。

●金属
金属板と断熱材で構成された外壁材になります。高い性能と、金属ならではの質感とシンプルでスタイリッシュな外観が、人気のデザインです。
メリット…軽量なので、建築物の構造に掛かる荷重が少なく、地震等の揺れによる振り幅を抑えてくれる効果があります。建物の歪みに対しても柔軟で、ひび割れや脱落しにくいのが特徴です。
デメリット…表面が薄い素材のため少しの衝撃で凹みや傷が付きやすいです。修復は簡単ではないため耐久性においてはデリケートな素材と言えます。

<タイル>

タイルは立体感があり、高級感と品のある外観に仕上がる点が魅力です。高品質のタイルはそれ自体に水が染み込むことがなく、温度差で水分が凍結してもひびが入ったり破損する心配はありません。
メリット…風雨や夏の強い日差しにも強く劣化しにくいです。耐久性が高く汚れや目地の汚れやカビを落とすだけでメンテナンスが簡単です。
デメリット…サイディングなどと比べると初期費用は高いです。

<塗り壁>

塗り壁の主な壁材として漆喰、珪藻土、モルタルがあります。左官職人が手作業で塗り付け硬化させる仕上げで工業製品では出せない質感や無限の表現ができ、継ぎ目の無い美しい外壁は塗り壁だけの魅力です。
メリット…漆喰、珪藻土は天然素材で人の体にも優しく、家を建てるときに懸念されるシックハウス症候群やアレルギーの対策として選ぶ人も少なくありません。
デメリット…壁にひびが入りやすい、汚れが目立ちやすくなります。ですが現在では塗料の改良により、自浄作用のある耐久性の高い丈夫な塗り壁も増えています。

<ALC>

ALCとは気泡コンクリートと呼ばれる特殊コンクリートの一種で、内部には鉄筋と共に気泡が入っているため、通常のコンクリートよりも軽く機能性に優れた外壁材です。
メリット…耐久性・断熱性・遮音性・防火性などの機能性が総合的に高いと言われています。
デメリット…高い機能性の分コスト面が高く、長期的に見ても性能も維持するには塗装やメンテナンスが必要になります。

外壁のリフォーム方法

塗り替え

最も安い費用で行うことが出来き、手軽にできるリフォームです。
外壁材を塗装し保護する事で、雨風から守り住宅を長持ちさせます。廃材が出ないため撤去処分費が出ません。

カバー工法(重ね張り)

既存の外壁の上から、新しい外壁を重ねて貼るリフォームです。外壁リフォームの主流となっています。
メリット…既存の外壁を取り除く必要がなく、廃材が出ないため廃棄物が出ません。また、外壁が二重になるために、断熱性や遮音性が高くなります。
デメリット…新しい外壁材を張る為、塗装よりも費用は高くなります。重量がかかってしまうと、地震が起きた時に、建物に大きな負担がかかってしまうため、軽量な外壁材を選ぶ必要があります。

張り替え

外壁の材料を取り外し、新しい材料に交換するリフォームです。家自体の老朽化が激しく、特に建物内部の構造部である柱などの劣化が激しい場合は張り替え工事を検討するとよいです。
メリット…カバー工法よりも外壁に負荷がかかりにくいです。外壁の下地も全て一新されるため老朽化した家でも、断熱性を上げたり耐震補強などをする事ができ、建物の耐久性も良くなります。
デメリット…古い外壁材料を取り外して下地から作り直すので価格は高くなりますのと、既存の外壁の撤去処分費がかかります。

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